さらば6扉車…

こんにちは、スタッフJです。
都市部の鉄道を語る際に避けて通れないのが混雑問題。現在では車体幅を拡幅する方法が主流ですが、かつては1両辺りの扉数を増やしたり扉そのものを拡幅するなど様々な対策を各社行ってきました。
今回はそのうち多扉車についてのお話です。
片側の扉数が5つ以上の車両というのは、1970年の京阪5000系が初めてで置き換え発表が出ているものの今なお多くの車両が現役です。
(廃車理由は老朽化もありますがそれ以外にも大きな問題が一つあるのですがそれは後述) 
その後関東圏でも京王6000系や営団・東武の日比谷線関連車で5扉車を組み込み、JR東日本は1990年に山手線の205系で初めて6扉車を導入。ラッシュ帯には座席を折りたたみ1両丸々立席車両というのは当時賛否両論があったようですがその後各線区に順次導入されていきました。
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6扉車といえばおなじみ?のこのステッカー。何とも懐かしいものです。
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一方私鉄で唯一6扉車を導入した東急田園都市線の5000系6ドアステッカーは、JR東からわざわざライセンスを取得して同じものを使ったようです。
JRよりも多い1編成3両が6ドア車というあたりこの路線の恐ろしい混雑具合がうかがえます…
さて大変前置きが長くなりましたが今回はそんな多扉車の商品を紹介します(笑)
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KATOから今春販売されたE231系0番台中央総武緩行線です。
中央総武緩行線は『令和元年』現在で唯一現存する6扉車を組み込んだ車両が走る路線ですが、E231系の500番台の転入により次々置き換えられ風前の灯火状態に。朝ラッシュ帯の座席収納も現在は実施していないようです。
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注目の6扉車は基本セットにちゃんと組み込まれていますので(流石!)そこはご安心ください。基本セットだけでも6扉組込使用を再現出来てしまいます(笑)
KATO
10-1520 E231系0番台中央総武緩行線6両基本セット
10-1521 E231系0番台中央総武緩行線4両増結セット
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さてお次はTOMIXからこちらも現在絶賛置き換え進行中の山手線E231系500番台です。すでに2/3程置き換えが進み地方勢の方々だと遠征で一度も見なかったなんてこともあるのでは?
山手線のE231系は205系よりも一つ多い1編成2両の6扉車を組み込んでデビューしましたがホームドア設置の際に6扉車の存在が足枷となってしまい置き換えられることになりました。多扉車が置き換えられることとなった主要な原因はこのようにホームドアの設置に支障をきたすことでした。
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さて山手線の6扉車を置き換える際問題となったのが京浜東北線との並走区間でした。この区間はイレギュラー発生時にお互いの線路に乗り入れる事があるのですが山手線はE231系10両編成、京浜東北線はE233系10両編成、長さも違えばドア間隔も異なるという事象を解決するために京浜東北線の先頭に相当する10号車の置き換え用に新造されたのがサハE231-4600番台です。
ドア間隔をE233先頭車と同じサイズに揃えるためこのような何とも言えない窓配置となり扉の窓もE233と同じ窓になっています。さらにこの4600番台は車歴が浅いこともありE235系に編入され現在も活躍しています。
TOMIX
92373 E231-500系通勤電車(山手線)基本セット
92374 E231-500系通勤電車(山手線)増結セットA
92401 E231-500系通勤電車(山手線)増結セットC

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さて6扉車から話題はそれますが山手線から中央総武線に転入したE231系の500番台によって置き換えられたもう一台の形式が209系の500番台です。
先日中央総武線の全編成が運用を離脱し、武蔵野線及び川越・八高線に転出されることになりました。武蔵野線仕様は先日販売されましたが今回販売される八高線仕様は使用線区に合わせ半自動用押ボタンが付いています。 
TOMIX
98321 209-3500系(川越・八高線)セット
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さて本日最後の紹介はTOMIXの限定品で209系京浜東北線7次車10両セットです。TOMIX限定品恒例の購買欲を掻き立てる素晴らしいパッケージデザインですね(笑)
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オールドファンもにっこり?なこのスリーブ、京浜東北線のセットが最初に出たころの仕様をリバイバルしているそうです。
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ここからはスタッフH特製電車区モジュールをお借りして浦和電車区風?に仕立ててご紹介(笑)
何かとネタにされる事の多い209系ですがこのシャープなフロントデザイン本当にかっこいいですね!
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さて今回のセットで再現された特徴の一つがサハの妻面です。4両いるサハのうち1両だけビード付きの車両になっていてこれは製造会社の違いなのですがこちらもきっちりと再現されています。
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そしてお馴染みの6扉車。209系の6扉車は京浜東北線用の0番台のみとなっています。
TOMIX
97910限定品 209系通勤電車(京浜東北線・7次車)セット
少しでも混雑の緩和をという目的で誕生した多扉車も拡幅車体や運用の変化、そして何よりホームドアという新しい時代のニーズによって置き換えられようとしていますが模型の世界ではいつまでも第一線で活躍してくれそうですね。気になる商品がございましたらお気軽にお声掛けください。
それではご閲覧ありがとうございました!!

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